コロンビアの旧家
最近は何だか「週末ブロガー」になってしまっています ずっと前から平日は忙しくて、土曜日も勤務ですから、落ち着いてブログを書けるのは週末の夜くらいです。
先日、日本からのグループに同行した際、訪問先のグループオーナーが所有する「築250年」という旧家に案内されました。首都ボゴタの郊外でこれだけの立派な旧家を持っているという事は、かなりの資産家なのでしょう。庭の広さもサッカーが出来るほどでした。ボゴタ市内でもついこの間まではこの種の旧家がまだあちこちにありましたが、昨今の土地バブルにより伝統家屋が壊され、無機質なアパート群に変わっていくのが寂しい現状では、旧家は後に貴重な存在となる筈です。
中に入れば重厚感溢れる柱と、内部の調度品の古さに唖然としました。それはまるでどこかの博物館に入ったようでした。内部の調度品も殆どが前世紀始めのものでしょう。オーナー氏の財力を見せつけられた感がありましたが、それとは別にこのような歴史的建築物の中にいると、現代建築とは全く異なる雰囲気に圧倒されます。この種の建物はコロンビア国内の至る所に未だ現存しています。ボゴタ及び近郊について言えば、築200年を超えるこの歴史的建築物が現存できる理由が、「大地震がない」「厳しい気候の変化がない」といった良い条件に恵まれているからかもしれません。
この建物、気のせいか日本の旧家に似ているような、似ていないような・・・ちなみにこの「別荘」の中には確か5,6室の「ゲストルーム」があり、相当数のベッドがありました。週末にはここでパーティーなども行うようですが、宿泊施設として一般に開放してもやっていけそうな広さでした。
日本人の私から見ると、やはり土地のないアパートに住むよりはこのような庭付きの家に住みたいと思います。。。とはいえ昨今の首都ボゴタでは土地も高騰している事、それ以上に治安の問題もあり、土地付き一戸建てはかなり難しくなっています。日本へ帰ってホッとするのは、里帰りという事の他に土の上に家があるという「地に足が付く」安心感からかもしれません。
庭先には「木のトマト」と称される"Tomate de arbol"が実っていました。黄色く熟すものと、赤く熟すタイプがあるようです。いずれも食用としてではなく、ミキサーにかけて「ジュース」にして味わいます。トマトと言っても皆さんがご存知の野菜系のトマトとは全く異なり、ジュースにした時の味は「オレンジジュース」に近いようなフルーツの味です。
やはり土地付きの家って良いですよね。私も日本へ帰ったら今年も裏庭で既に実っているであろう柿・キウイ・みかんなどを「収穫」したいと思います。東京・大手町から電車で40分くらいの所ですが・・・
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