ベネズエラとコロンビア
隣国ベネズエラの某社駐在員で当ブログ読者の"北村様"から、ベネズエラ名産の「チョコレート」を頂きました。有難うございました。
首都カラカスの閑静な一角には「チョコレート専門店」が複数あり、私も数軒入ったことがあります。ベネズエラと言えば世界最高級のカカオ豆である"クリオージョ種"を生産しており、私の友人が日本最大手である"M製菓"研究所にいますが、このベネズエラ産最高級カカオ豆を調達する為に日本の製菓会社各社はしのぎを削っており、M製菓ではいわゆる「産地・銘柄偽装」防止の為、到着した物の"DNA鑑定"までしているそうです。
ベネズエラのカカオ豆は生産量自体はコロンビアには及びませんが、超貴重品種・且つ最高級品質に限って言えば当地コロンビアではまず手に入らない代物を生産しています。そんな訳で、ベネズエラのチョコレートは知る人ぞ知る「名品」なのです。私自身、頂いたこの箱を開けるのがもったいなくて、思わず撮影してみました
頂いた際には話に夢中で気が付きませんでしたが、箱に鼻を近づけると、それだけで高貴なチョコレートの良い香りが漂いました。世界十指に入るカカオ豆生産国のコロンビアでもチョコレートの生産はとても盛んですが、こと香りにかけてはやはりベネズエラの貴重種には及ばないようです。
北村氏から久しぶりに隣国ベネズエラのお話を伺い、とても参考になりました。治安については昨今、コロンビアが劇的に改善しているに反して、ベネズエラはかえって悪化しているようです。物価もどんどん上昇しているようです。ちょうどつい先日、物価指数を比較する手段として有名な「マクドナルドハンバーガーの価格比」をニュースでやっていました。それによると、ベネズエラのそれはコロンビアのおよそ二倍にも達していました。
対して「ガソリン」の価格は相変わらず「ミネラルウォーター」よりも安いようです。これも先日ニュースで報じられていましたが、コロンビア側の国境の町・ククタにタンクローリーでベネズエラ産ガソリンが「正規輸入」されましたが、その価格たるや、"一ガロン"(およそ3,78L)でおよそ3,500コロンビアペソ(およそ二ドル)つまり、リッターおよそ"56円"です。コロンビア国内では現在この二倍の価格で販売されています。どれだけ安いかがお分かりでしょう。ですので、ククタの町に入ると以前から道端のあちこちで密輸ルートを経た"ポリタンク入りのガソリン"を密売している光景に出くわします。
その一方で、社会主義国に傾倒しているベネズエラでは、先年から「外貨統制」が厳しい為にホテルですら外貨両替が出来ず、これこそ本当に「隠れて」行わないと、見つかり次第逮捕されるようです。それに比べてコロンビアは全くの自由です。進出企業及び駐在員の数は現在でも隣国ベネズエラの方が圧倒的に多いようですが、「コロンビアが非常に危険」とされたつい先年までならまだしも、特に昨年あたりから劇的に改善されているコロンビアへは、今年から新規進出・若しくは一旦撤退した「戻り組」の日本企業がどんどん増えて来ています。そのあたりの比較を含め、僅かな時間でしたがとても有意義なお話を伺う事が出来ました。
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コメント
昨日はお忙しいところ、貴重なお話を伺い、ありがとうございました。
チョコ、気に入って頂けたようで良かったです。ちなみにカラカス市内のガソリン価格は約5円/リッターです。
投稿: K村 | 2008年8月27日 (水) 23時54分
こんにちは。こちらこそわざわざ足を運んでいただき、恐縮しております。しかもベネズエラの高級チョコレートまで・・・恐る恐る食べてみましたが、やはり口当たりが違いました。美味し過ぎます。
ベネズエラのガソリン価格は、先年旅行した際にタクシー運転手から漠然と聞きましたが、リッター「5円」ですか!凄すぎです・・・コロンビア国境の町・ククタを初めて訪れた際に、道端にやたらポリタンクが並んでいるのが気になって聞いたら「ガソリン」と聞いて、なるほどと思いました。
投稿: 管理人 | 2008年8月28日 (木) 09時10分
こんにちは。
Cucutaにかつて住んでいた者です。たまたま検索でヒットし、以前の記事ながらコメントさせていただくことにしました。
Cucutaという町はコロンビアとベネズエラ二国の経済状態の狭間で、翻弄される町だと思いました。私が滞在し始めた1990年頃、それ以前にベネズエラ側から大勢の買い物客がククタを訪れて大変賑わっていたのが、1990年より両国の経済状態が逆転し買い物客はベネズエラに流れ、ククタは急激に寂れました。それに伴って治安も急激に悪化し、連日爆弾テロが発生していました。
現在コロンビアの治安はとても良くなっているとのこと、何かよい方策が見つかったのでしょうか。
また訪問させていただきますね。よろしくお願いします。
投稿: Repu | 2008年12月12日 (金) 06時14分
Repuさん、こんにちは。Cucutaに「住んでいた」とは驚きですね。私はサッカーの仕事で数回行っただけですが、現地のガソリン価格がとても安かったのが印象的でした。道端で密輸ガソリンが入ったポリタンクやビニール袋が並んでいる光景が私のCucutaの印象です。
隣国ベネズエラは昨今インフレ率がものすごい事、肉や食料品等が極端に不足しているようですので、現在では多分Cucutaの町に活況が戻っている筈です。
Cucutaは町を離れると山に木々がない「はげ山」が多い気候である事を知りました。山肌にサボテンが自生していて驚きました。
投稿: 管理人 | 2008年12月14日 (日) 08時54分