コロンビア版ブタの貯金箱
日本では昔、田舎の村で「ブタの貯金箱」とか「ブタの形の蚊取り線香立て」などをよく目にしたような気がします。実はコロンビアにもブタの形(顔)をした貯金箱はあるんですよ。これなんか画像では大きさがはっきりしませんがかなり大きく、全長40cmくらいありました。価格は20,000コロンビアペソ(およそ1,210円くらい)でした。
これは自宅付近で行われていた「日曜市」のような場所で販売されていたコロンビアの手工芸品で、素焼きの陶器です。首都ボゴタから車で北へ3時間程行くと、ボヤカ県「ラキラ(Raquira)」という小さな町があり、ここは「焼き物の町」として国内ではとても有名です。
Raquiraの町ではこのような小物から観葉植物用の鉢、そして更に大きなものまであらゆる素焼き物を作っています。日本ですとこれらの素焼きものに「釉薬(うわぐすり)」を塗るのが普通ですが、Raquira産の焼き物は画像に見られるように素焼きのまま流通させています。現地へ行くと素焼きの等身大の像とかさまざまな手工芸品を目の当たり出来るようです。私自身は先日この町を訪れようとしたのですが、Raquiraへはどうやら主要街道をちょっと横にそれて行くらしく、ベテランドライバー氏でさえうっかりして分かれ道に気が付かなかった程小さな道を行くそうです。その為Raquiraへは行き損ねました。
私はこの日、大人の握りこぶしよりも二回りほど大きな、それでもこの店で一番小さいブタの貯金箱を一個買い求めました。値段は2,000コロンビアペソ(およそ120円)程度でした。この他にも画像に見られるように、「牛」「うさぎ」更には「サッカーボール」の貯金箱などもありました。現地Raquiraでは、頼めば何でも素焼き製品にしてくれるようです。私は買ったブタの貯金箱に一日一枚のコインを投入する事にしました。とはいえ、素焼きのものにコインがやっと一枚入るほどの穴を空けただけですから、たまったお金を取り出す方法は唯一「叩き壊す」単純にこの方法だけです。その機会は生活に困窮した時
か、一杯になって身動きが取れなくなった時でしょうね。
休日の過ごし方は人それぞれですが、私はゴルフなどやらない分、このようなちょっとした散策をするのが好きです。ちなみにRaquiraの素焼き工芸品はそれこそいろいろな種類があり、コロンビア土産としても最適かもしれません。あとは素焼きであるが故に非常にもろいので、持ち運びの際には気をつける必要はありますが。
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