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2008年5月

首都ボゴタで世界の料理を堪能

Feria_gastronomico01_3 毎年5月に首都ボゴタのホテル敷地内で「世界グルメフェア」が開催されます。これは大統領夫人が主催者となり、各国大使夫人が協賛して開催されるもので、私が知る限り収益金は恵まれない子供達の為に寄付されているようです。私は普段土曜日は仕事をしているのですが、この日は仕事を放り出して世界の味を堪能しました。この催しには既に何度か訪れていますが、毎年雨にたたられるのが印象的です。今年は超大型のテントを張り、その下に世界各国の料理が並びました。それにしても毎年の事ながらすごい入場者の数です。というよりも、ホテルの中庭という狭い敷地で開催しているので、限界があるのではないかと思うのですが。

Feria_gastronomico02 こちらはインドネシア大使館のエリアです。焼きそばや有名なインドネシア風焼き飯・ナシゴレン、サテー(焼き鳥)などが並びました。いずれも一盛り300円程度です。私はいつも真っ先にインドネシア大使館エリアに直行するのが毎年の常です。とにかくここの料理は食べる価値大で、今年の品々も美味しかったです インドネシア大使館自体もうちの会社のお客様でいつも航空券を買ってもらっていますが、私が事情で現在の会社に移籍した際、先方に伝えなかったにも関わらず現在の勤務先を探して下さり、わざわざ出向いて頂いて買ってもらっているという縁もあります。

うちの会社自慢にもなってしまいますが、今回参加した各国大使館の中では、他にフランス・スイス・ブラジル大使館などがうちの顧客となっており、姿がありませんでしたが、ドイツ・ノルウェーなど、社長がスイス国籍という事もあってか欧州の大使館との付き合いがあります。私の隣で勤務している女性はフランス語で、斜め後ろの女性はドイツ語で、そして私は日本語で日中会話する時があり、それが同時になると社内は「騒然」となります。

Feria_gastronomico03 私はこの日、中国大使館エリアで「焼きそば」(300円程度)と「海老せんべい」(70円程度)を買い求めました。中国大使館の品もまた、毎年食べるのが常です。おそらく大使館お抱えのコックが手がけているのでしょう。コロンビア国内で見かけるチャーハンで旨いと思ったのは一度たりともなく、色はどす黒く、しかもどこもかしこも何故かチャーハンに「もやし」がどっさり入る「なんちゃって料理」ばかりです。そんな中、やはり中国大使館が提供する料理は「本場の味」です。いつも聞き忘れてしまうのですが、インドネシア料理もやはりお抱えコックか、若しくは館員夫人が手掛ける「手作り・本場の味」がします。

ちなみに「日本」は、何故か「市内の日本食店」が寿司と巻き物を販売していました。ちらっと見ましたが値段が半端ではないらしく、とある日本人の方が「店で食べるより高かったりして」と言っていた程ですので、私は「パス」しました。安くて美味しいものには興味がありますが、高くて普通の味には関心がありません。小さな巻き物数個で1,300円くらい?握りに至っては3,000円近かったとか? 他のエリアに比べて料金設定の「桁」が違っていたように思います。あっ、あとはカナダ大使館エリアでスモークサーモンが上にのった「ベーグル」(およそ300円)を食べました。これは美味しかったです。

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コロンビア版ブタの貯金箱

Artesaniaraquira01 日本では昔、田舎の村で「ブタの貯金箱」とか「ブタの形の蚊取り線香立て」などをよく目にしたような気がします。実はコロンビアにもブタの形(顔)をした貯金箱はあるんですよ。これなんか画像では大きさがはっきりしませんがかなり大きく、全長40cmくらいありました。価格は20,000コロンビアペソ(およそ1,210円くらい)でした。

これは自宅付近で行われていた「日曜市」のような場所で販売されていたコロンビアの手工芸品で、素焼きの陶器です。首都ボゴタから車で北へ3時間程行くと、ボヤカ県「ラキラ(Raquira)」という小さな町があり、ここは「焼き物の町」として国内ではとても有名です。

Artesaniaraquira02 Raquiraの町ではこのような小物から観葉植物用の鉢、そして更に大きなものまであらゆる素焼き物を作っています。日本ですとこれらの素焼きものに「釉薬(うわぐすり)」を塗るのが普通ですが、Raquira産の焼き物は画像に見られるように素焼きのまま流通させています。現地へ行くと素焼きの等身大の像とかさまざまな手工芸品を目の当たり出来るようです。私自身は先日この町を訪れようとしたのですが、Raquiraへはどうやら主要街道をちょっと横にそれて行くらしく、ベテランドライバー氏でさえうっかりして分かれ道に気が付かなかった程小さな道を行くそうです。その為Raquiraへは行き損ねました。

Artesaniaraquira03 私はこの日、大人の握りこぶしよりも二回りほど大きな、それでもこの店で一番小さいブタの貯金箱を一個買い求めました。値段は2,000コロンビアペソ(およそ120円)程度でした。この他にも画像に見られるように、「牛」「うさぎ」更には「サッカーボール」の貯金箱などもありました。現地Raquiraでは、頼めば何でも素焼き製品にしてくれるようです。私は買ったブタの貯金箱に一日一枚のコインを投入する事にしました。とはいえ、素焼きのものにコインがやっと一枚入るほどの穴を空けただけですから、たまったお金を取り出す方法は唯一「叩き壊す」単純にこの方法だけです。その機会は生活に困窮した時か、一杯になって身動きが取れなくなった時でしょうね。

休日の過ごし方は人それぞれですが、私はゴルフなどやらない分、このようなちょっとした散策をするのが好きです。ちなみにRaquiraの素焼き工芸品はそれこそいろいろな種類があり、コロンビア土産としても最適かもしれません。あとは素焼きであるが故に非常にもろいので、持ち運びの際には気をつける必要はありますが。

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首都ボゴタでの母の日

Diademadre200801 とても美しいバラのを主体とした花飾りですね。母の日のこの日はどこの花屋さんも大忙しでした。ちなみに日本では母の日に贈る花はカーネーションが圧倒的ですが、当地コロンビアでは「バラ」が主体でカーネーションはあまり好まれません。事実、この日数ヶ所の花屋を訪れてみましたが、カーネーションは殆ど見られませんでした。

コロンビアは世界有数の切花生産国であり、カーネーションは世界一、その他を含めても世界二位という生産量を誇ります。バラもそのうちの一つですから、市内で出回っているバラも普段は一ダース12本で4,000コロンビアペソ(およそ240円前後)から売っているほどです。一本あたりではたったの20円前後から手に入ります。母の日など特別な日にはさすがに値が吊り上りますが、それでも普段から安っぽく見られるカーネーションはあくまでも「輸出用」であって、コロンビア人はカーネーションを贈り物に多用する事はまずありません。

Diademadre200802 母の日のこの日、花屋の露天にはビニール包装紙を施したバラの花束がいくつも並んでいました。カーネーションの花束も僅かに見られましたが、価格はバラに比して数分の一という安さでした。前述の通り、カーネーションはあくまでも輸出用で、この日市内に出回るカーネーションはいつになく激減したと推測します。それでもバラの数分の一という価格でしか売れないのですから、余程人気がないのか?

母の日の首都ボゴタでは、花の消費がいつになく増え、市内中のあらゆるレストランが客で一杯となります。普段はガラガラな場末のレストランでさえ、この日は母の日を祝う家族連れでごった返すほどです。もしかするとクリスマスをも上回る「一大行事」かもしれません。スーパーでは大量に積み上げられたケーキが飛ぶように売れ、レストランの予約が出来なかった人々はテイクアウトの店に押しかけていました。私が以前紹介しました鶏の丸焼き屋も普段の日曜日とはまるで違い、行列すら出来ていたほどですからすごい騒ぎでした。

Diademadre200803 これは路上で見られた「バラの一本売り」の光景です。一本1,000コロンビアペソ(およそ60円)程度で売っていました。母の日価格で値段が吊り上ったこの日でさえこの程度の料金ですから、普段どれだけ安いかがお分かりになるでしょう。この一本のバラを手にした人々をこの日は数多く見かけました。私も記念に買ってみました。コロンピアにおいて「母の存在」というのは絶対的のようで、いい年をしたおっさんでさえ、「マミー!」と頬ずりする程ですから。そんな事情から、この日はとにかく金をかけて母親をもてなすのがどこの家庭でも常識化しているみたいです。

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コロンビア・バスの旅

こちらの投稿ですが、現在バス会社各社の車両を撮影中の為、出揃い次第ホームページにて改めてご案内します。

昨今のコロンビア国内におけるバスの旅ですが、以前に比して乗り易くなったと思います。この場合の「乗り易い」というのは、以前ですと途中の街道で反政府ゲリラの検問に遭遇したり、賊に押し入られたりというリスクが大きかったのですが、それも治安対策が功を奏して激減しています。

加えてバス会社各社が運用している車両も、大手であれば日本の観光バスと比較して何ら遜色のない綺麗で乗り心地の良いものを取り揃えいています。旅が楽しくなりそうなバスが多くなりました。

私自身は今まで「アルメニア~ボゴタ」「ボゴタ~トゥンハ」「ボゴタ~フサガスガ」などの区間でバスを利用した事があります。いずれもいくつかの峠を越えながらの旅でしたが、山岳地帯が多い首都ボゴタ付近ではこのようなアップダウンの区間がいくつもあり、次々に変わる景色を見るのもまた楽しいものです。空路で上空から見るのとはまた違った旅の楽しみがあります。

私自身はパックパッカーではない為、国内を10時間以上かけてバスで移動する事は今後もありませんが、最長距離を走るバスは見た目にも「豪華」な造りです。日本の長距離バスとほぼ同じ仕様です。勿論車内にはトイレも完備しています。ただ、車内で食事は出ないと思います。その為、途中で何度か停車して食事を取る時間を設定しているようです。

ところで、昨今の「バス旅」のリスクといえば、前述のゲリラその他による脅威ではなく、むしろ「交通事故」の方が圧倒的に高くなってきています。これは例えば山岳地帯の細い道を猛スピードで走行する為、誤って崖下に転落というケースです。先日この種の事故で日本人の方が命を落としましたが、運行していたのは国内でも大手のバス会社のデラックスバスだったと思います。私もアルメニアからボゴタへの帰路、アンデス山脈越えをした際に視界が殆ど見えない中、猛スピードで山道をくねくねと走行していた時には心臓がバクバク言っていました。

そんなコロンビア国内のバスの旅ですが、勿論私は「航空券」を販売している身として、空路手段があるルートは私自身もバスは利用しません。それとは別に、空路がない短・中距離の旅は前述のリスクさえ回避できればなかなか面白いものです。おっと、これらの話は首都ボゴタからの旅であって、国内南部の最危険地帯などには立ち入らないで下さいね。

Bus_20080401

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ウニセントロ・ショッピングモールと周辺

Unicentro01 ボゴタ市の北部に「ウニセントロ(Unicentro)」と呼ばれる大きなショッピングモールがあります。ここは駐車場部分を含めた敷地全体の面積では昔も今も市内最大級の大きさです。駐車場には何百台の車が収容できるのかは分かりませんが、休日ともなるとほぼ満車になります。ショッピングモールとしては老朽化が著しく、目新しい施設はありませんが、昔は「別に用はないけどウニセントロに行ってみようか」と人の割合が特に多かったと思います。ここ数年で市内各所に真新しいショッピングモールが続々とオープンしていますので、ウニセントロ自体、この種の施設としては現在重要性は薄れつつあります。

Unicentro02 とはいえ、休日のこの日はいつもの事ながら人でごった返していました。中にはボーリング場や映画館、各種店舗やファストフード系のレストランが数多くあり、家族連れやカップルなど訪れる人は様々です。「コロンビア人ウオッチング」には最適の場所かもしれません。建物自体は台形のような感じで、端から端まで歩く際には右に行ったり左に行ったりと、ちょっと歩きづらいかなという印象です。建物は一階と二階が買い物エリア、そして三階部分にフードコートがあります。ゲームコーナーもあったりしますが、規模は小さいです。ちなみに私は滅多にここへは来ません。特に休日は家に閉じこもっているか人混みの少ない場所へ行くので、あえて雑踏の中をかき分けて行くのは好きではなく、この日はたまたま付近に用事があった為立ち寄ったのがその理由です。

2008050101

ウニセントロの付近にはいくつかの地区名による「高級住宅街があります」この一角もその一つで、この道の先にはユダヤ人資本といわれる"Country Club"というゴルフ場があります。周辺はほぼ全て住宅街となっている中にある「有名ゴルフ場」の一つです。中へはごく限られた人しか入る資格がないらしく、私は縁がありません。ちなみにボゴタ市内には他にもいくつかゴルフ場があり、年間を通じて芝の状態は良いみたいです。私自身は処々の理由でここボゴタではゴルフはしません。日本へ帰って気が向いた時に某所(河川敷ではないです)でやればいいですし、ここでは基本的に日曜日しか休みがない為、その日はほぼ「引きこもり」状態です。

2008050102 ここボゴタでは地区によって「社会層」というランク付けがあり、最低は1、最高は6の中で決められています。閑静な一角のこの地区は最高級の6です。ランク付けは公共料金の単価や地価・各種税金に影響し、社会層のランクが一つ違うと公共料金に関して同じ量を使っても支払う金額はかなり違ってきます。ですので家を購入する際にはその地区がどの社会層に属しているかも重要になります。この地区には高級そうな建物が沢山並んでいますが、中には給湯システムが未だに「電気温熱」という建物もいくつか見られたり、外見に比して内部はそうでもなかったりします。特に古い建物の場合、コロンビア国内で都市ガスが一般住宅に普及し始めたのがここ10年以内とかなり最近ですので、それ以前に建てられたものはガス管がなく、台所は電気コンロ、給湯は電気温熱機というものが結構多いのです。ちなみに日本ですと「家は一生もの」という考えですが、ここでは「しばらく住んだら売り払う」という考えが大部分です。特にボゴタでは土地付きの家が激減、アパートのような集合住宅が昨今激増していますので家に対する愛着が薄れているのが現状です。

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