コロンビアの今川焼?おやき?
コロンビア国内で副食としてよく食べられているのが"Arepa"と呼ばれるものです。統計の結果、意外にもコロンビア人は米をよく食べるのですが、その他にとうもろこし粉で出来たこのArepaも身近な存在です。Arepaは各地で様々な形があり、焼いたり揚げたりという違いの他に、色が真っ白なもの・まるでホットケーキそっくりのような色と形など多様です。その種類の多さは、Arepaだけで特集が組めるほどです。
首都ボゴタの市内では最近、北に位置するボヤカ(Boyaca)県の名物"Arepa Boyacense"を店頭で焼いている光景を見かけるようになりました。その中でもこの店の店頭で焼いているArepaは、多分市内で唯一のスタイルではないかと思います。
売り子氏の腕の下にArepaが並んでいます。中身を練りこんだ生地を予め作っておき、Arepaとちょうど同じ大きさくらいの回転台に乗せ、ガスの火力で焼くのです。いわばこれはArepa Boyacense専用焼き機とも言えるでしょう。この店が他と全く異なるのは、普通Aprepa Boyacenseと言えば中の具はチーズが溶けたものだけなのですが、ここではそれ以外に「チーズと野菜」「チーズとグアバソース」「チーズとパインソース」と言った多彩な組み合わせがあるのです。これって日本で言う所の「今川焼き」もしくは「鯛焼き」みたいじゃないですか?最近これらは単につぶあんが入っているだけではなく、チーズ入りその他多彩になりましたから。この店ではやはり中身の具ごとに並べ分けています。ここは行き交う人々がかなり多い立地の良さもあり、作ったそばからどんどん売れているようで、冷めたものはなさそうです。
試しに1個買ってみました。信州名物の「おやき」に似ていませんか?そうですよね!このArepaは中の具に関係なく1個1,300コロンビアペソ(2008年4月現在・およそ75円)です。外の皮の部分はBoyaca地方のArepa特有のパサパサとした食感です。出来立てですから熱いの何の!この店の情報を案内しておきます。Panaderia la Gran 76 (住所:Calle 76 No.16A-17)
未だにこのような甘いArepa、野菜入りのArepaなどは他の店では見かけません。面白い存在です。しかも店頭販売で立地も良いですから、繁盛し続けるでしょう。そう言えば、前述の「今川焼き」は日本の各地ごとに名前が異なるんですよね。こちら(クリックして下さい)に面白いサイトをご紹介します。
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