グルテンフリー・南米コロンビアのローカルフード紹介

今年に入り特に個人・グループ等で南米・コロンビアを観光されるお客様が前年比で増えています。単なる偶然だと思いますがコロンビア観光がちょっとしたブームに入っているのではと錯覚するほどです。短時間のトランジット・乗り継ぎ入国観光から数日・一週間前後のご旅行など様々ですが、長年コロンビアを紹介し続けている自分にとっては青天の霹靂とも言えます。
コロンビア国内を旅行されるにあたりちょっと変わったリクエストを度々受ける事があり、その中の一つに「食事は極力グルテンフリー食材を」というご要望を受ける事があります。コロンビアは南北アメリカ大陸有数の「米食国」であり、伝統食も小麦粉ではなくとうもろこし粉やキャッサバ粉などを使ったものが多く、十分対応出来ます。という事でコロンビアで食べられるグルテンフリー・ローカルフードメニューをいくつかご紹介します
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☆レチョナ(Lechona)
コロンビア中西部・トリマ県発祥で世界中のローカルフードを紹介しているサイト"Taste Altas"において2024/25年版「世界一の料理」に選ばれたのが"レチョナ(Lechona)"です。これは骨を抜いた皮だけの姿の子豚丸一頭の中に取り出した肉を混ぜたご飯や豆などを詰めてオーブンで焼いたもので、コロンビア人が特に朝方(理由は不明)好んで食べるローカルフードです。レチョナは大阪万博・コロンビア館でも販売され好評を博したのでご存じの方もいる事でしょう。豚肉たっぷりの混ぜご飯にカリカリに焼き上がった皮の部分をハサミで切ったものとアレパ(とうもろこし粉を使ったパン)を添えて提供されます。混ぜご飯は脂っぽく、内側に脂身が付いた皮の部た分はコラーゲンたっぷりです。
このレチョナはクリスマスシーズンにも好んで食されます。コロンビアに来られたら是非ともご賞味下さい
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☆パン・デ・ボノ(Pan de bono)
キャッサバ粉(タピオカ粉)・とうもろこし粉・チーズ・卵などを練り込んでオーブンで焼いたパン状のローカルフードです。ブラジルに似たような形の「ポンデケージョ」があります。コロンビアのパン・デ・ボノは外側がサクサク・中がもっちりとした食感がとても独特で、且つチーズの味が極めて強いものです。中の部分が空洞ではなくもちもちした食感を生む層が詰まっているのが上出来のパン・デ・ボノで、中にグアバ果肉にペクチンを混ぜて煮詰め羊羹状にした甘い「ボカディージョ(Bocadillo)☆スペインではサンドイッチを指すので注意」を小さくカットしたものが入っているものもあります。その為パン・デ・ボノを買う際にはCon queso(チーズ味)かCon Bocadillo(中が甘いタイプ)のどちらかを選択するのが常です。
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☆フィアンブレ(Fiambre)
コロンビアにも日本と同様「お弁当」の文化があります。それがこのフィアンブレです。その昔、農作業に出る人達が持って行ったスタイルが今に残っています。日本の昔のお弁当は竹皮でしたがコロンビアのフィアンブレは"バナナの葉"を使い、中の具はご飯・肉(地方によって挽肉・一枚肉など異なります)・チョリソ・チチャロン(豚の皮部分を揚げたもの)・玉子(地方によってゆで卵・目玉焼きなど異なります)・調理用バナナを揚げたものなどを一つにまとめ、バナナの茎を細く割いたもので縛って完成です。レストランなどで食べるフィアンブレは昨今バナナの葉で包まず皿に盛って提供されますが、新鮮なバナナの葉で包んだ正統派お弁当としてのフィアンブレを是非屋外で食べて頂きたいです。
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☆ブニュエロ(Buñuelo)
大きなタイプは野球ボールほどの大きさのブニュエロ。元々はスペインから伝わったものでスペインにも同名のものがありますが食感は似て非なるものです。コロンビアのブニュエロもパン・デ・ボノと同様キャッサバ粉(タピオカ粉)ととうもろこし粉にチーズをたっぷり入れて練り込み、球状にして揚げたものです。ブニュエロも焼いたタイプのパン・デ・ボノと同様にチーズ味が強く、外側はサクサク・中はモチモチしている不思議な食感です。ブニュエロは首都ボゴタの人達の朝食として人気があり、これとコーヒーで済ませる人も多いローカルフードです。また、ブニュエロはコロンビアではクリスマスシーズンには飛ぶように売れる、クリスマスに欠かせない食べ物です。
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☆ココナッツライス(Arroz con Coco)
米食の国コロンビアの中で最もご飯を食べるのが暑い海岸地域というデータがあります。これはパンなどに使用する小麦粉を暑い場所に置いておくと劣化してしまう事、パン自体も暑い地域では日持ちしない為にご飯が好まれるという地域事情があります。その中でカリブ海沿いでのご飯の定番が「ココナッツライス」です。この地域ではココナッツライスをメインに添えられるのはほぼ常識です。
コロンビアのココナッツライスはまるで焦げたような濃厚な茶色をしているのが特徴です。これはココナッツミルクと黒糖を煮詰めてまっ茶色のカラメル状にしたものをベースにして生米を入れて炊き上げる為です。その為食感はとても甘く、日本人にとっては好みがはっきり分かれる味です。コロンビア・カリブ地方を旅行される際には一度コロンビア風ココナッツライスを食してみて下さい。
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☆パン・デ・マイス(Pan de Maiz) & アルモハバナ(Almojábana)
パン・デ・マイスは「とうもろこし粉パン」小麦粉を使っていない為食感が若干ボソボソとした感じですが熱々のパン・デ・マイスは素朴な味がします。小麦粉を使ったパンが食べられない方にはうってつけのローカルフードです。これは特に大都市郊外の町・村で食べられる事が多く、街道沿いで窯により焼き上げたものを売っている場所もあります。
アルモハバナ(Almojábana)は形状が前述のパン・デ・ボノに似ています。アルモハバナはとうもろこし粉をベースにベーキングパウダーを加えて焼き上げたもので、パン・デ・ボノは中がモチモチして若干塩気があるのに対してアルモハバナは中がしっとりとして甘みととうもろこしの風味が強いのが特徴で私も大好物です。出来栄えが良いアルモハバナを販売する店舗はコロンビア人の間でも人気ですぐに売り切れるので、それで善し悪しがはっきりと分かります。ちなみにアルモハバナも元々はスペインから伝わったものですが、スペインや他のラテンアメリカ各国で呼ばれている同様の名前のものとは食感等が異なります。

他にもグルテンフリーのローカルフードは多数あり、コロンビアを旅行中「小麦粉断ち」をする事は全く持って容易です。是非コロンビアへ。

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高原都市ボゴタと大スラムエリアを一望・ロープウエイで空中散策ツアー

先日取材コーディネートの一環で首都ボゴタ南部にある公共交通システム・TransMiCable(トランス・ミ・カブレ)を初めて利用しました。2018年に開業したこのロープウエイシステムは以前から知ってはいたものの、場所が大都会ボゴタの中でも特に危険な南部の丘陵エリアを結ぶものである為、長らく利用を躊躇していました。しかし初めて乗ってみると「条件付きながらこれは観光名所としてお勧め出来る」と判断しましたので、今回初めて日本人の皆さんに紹介します。
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TransMiCable乗り場は市内南部にあるTransmilenio(トランスミレニオ)Tunalステーションにあります。大都会ボゴタを網羅するトランスミレニオの南西部最終駅・ここで乗り換え、または車ですとこのEstacion Tunalへ直接到着して下さい。トランスミレニオ・及びトランス・ミ・カブレの乗車運賃は3,550コロンビアペソ(2026年1月現在、約155円)これに加えて初回利用時に各駅発券売り場でプリペイドカード(一枚8,000コロンビアペソ、約350円)を購入し利用代金以上の金額をチャージする必要があります。これは車でTunalステーションに到着した場合も同様です。
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こちらがゴンドラ乗り場です。2018年開業という事もあり全てがまだ真新しく清潔感があります。ゴンドラ内の座席は木材調のプラスチック製で落ち着いた感じです。TramsMiCableは平日は先にある大スラムエリア住民の足に加えて週末は他の地区に住む市民達がいわば観光目的で利用しています。動いているゴンドラの数が相当多い事から乗り込むのに列を作るような事は現時点ではありません。
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TramsMiCableは出発駅のTunalステーションを含め全4駅で構成されています。全長は約3.4kmでコロンビア第二の都市メデジンにある有名なメトロカブレ(MetroCable)K線の全長2.1kmよりも長く、その分空中滞在時間も長くなります。今までこのロープウエイシステムが日本人の皆さんに全くと言えるほど紹介されなかったのが不思議なくらいです。Tunalステーションを出発すると目の前には巨大なスラムエリアが広がります。最初のJuan Pablo II駅に向かうまではフラット、途中から斜面がせり上がってきます。
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いわゆる駅前には商店などが並び人の姿が見られます。但しこれから何度かコメントしますが各駅では「絶対」途中で降りないで下さい。斜面を覆うこの大スラムエリアは大都会ボゴタの中でも特に凶悪地帯として知られていて、このエリアに住んでいる人達以外は決して近づかない場所です。このTransMiCableが開業した事により「上空からだけ」が実現したからこそ見られる場所です。Juan Pablo II駅を過ぎると山の斜面にびっしりと民家が張り付いているリアル大スラムエリアが視界に広がります。
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二つ目の駅Manitasを過ぎると大スラムエリアの様相が更に変貌し民家の姿もかなりリアルな状態になります。このエリアに立ち入ればただでは済まないという事が一目瞭然で解かります。大都会ボゴタのいわゆる影の部分ですが目を背けることなく現実を直視する必要もあります。
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終着駅Mirador del Paraíso駅です。この駅で全乗客がゴンドラから降りる必要があります。しかし改札を出ることなく手前でUターンして再びゴンドラに乗る事が出来ます。この駅を出て数百メートル歩くと駅の名前と同じ「楽園の展望台」という場所があり週末は市民が多数集まる場所になります。しかしこの駅でも絶対降りないで下さい。このロープウエイをボゴタの新ツアーとして販売するにあたり、私は絶対この駅で降りない事を条件としています。
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そして下りになると今度は大都会ボゴタの景色が視界一杯に広がります。ボゴタ平原(Sabana de Bogota)という別称があるほど広い高原都市でそれを実感出来る素晴らしい眺望です。この日は素晴らしい好天だった為かなり遠くまで見渡す事が出来ました。
首都ボゴタを見渡せる観光名所として有名なのが標高約3,100mの「モンセラーテの丘」です。ここも地上からロープウエイ・ケーブルカーなどを利用して頂上部まで行く事が出来ます。但しモンセラーテの丘から見える大都会ボゴタの景色は全体の約半分・残る半分はせり出した山の斜面に阻まれ見る事が出来ません。また頂上までのロープウエイ・ケーブルカーは昨今外国人観光客の利用が相当多く時間帯によっては乗り込むまで一時間近く要す場合があり、完全に需要が供給を上回りパンクしています。それに対してこのトランス・ミ・カブレは待ち時間なし、且つボゴタの全景が見られる超穴場的名所です。
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山の斜面の上側へ行く往路ではリアルな大スラムエリアだけが視界一杯に広がりますが、特にManitas駅からJuan Pablo II駅への途中ではその大スラムエリアと遠くまで広がるボゴタの街並みがそれは素晴らしく圧巻です。このTransMiCable全ルートの中でも特にお勧めの光景です。
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そしてJuan Pablo II駅から終着駅Tunalステーションまでは再びフラットな地形となり到着です。途中小高い山をびっしりと覆いつくす多数の家々の姿も見られます。この間一度も途中駅で降りることなく戻る事により当然ですが身の危険を感じる事はありません。Tunalステーションを出発してから帰着するまで約30分ほどの上空移動観光を楽しむ事が出来ました。

このTransMiCableはボゴタ市民でさえもまだ乗ったことがない人がかなり多く、その存在すら殆ど知られていません。当然外国人観光客の姿は全くと言えるほどありません。ボゴタ市内でも最凶悪地域である山の斜面に面した大スラムエリア・特に終着駅であるMirador del Paraíso付近を大規模整備し警察官を多数配備すれば今後数年以内にこのトランス・ミ・カブレは外国人観光客に「バズる」要素を持っています。

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世界有数の美しい川と原始人の壁画が残るコロンビア・グアビアレ県

先日視察出張でコロンビア国内東部にあるグアビアレ県を訪問しました。未知の国・コロンビアの中でも私自身勿論初めて訪れた場所でしたが、結果としてとても良い思い出を残せました。観光地としてのグアビアレ県の魅力を皆さんに紹介します。尚、外務省安全情報でグアビアレ県全域は現在レベル2である事を申し添えます。
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首都ボゴタからグアビアレ県都San Jose del Guaviareまでは空路約一時間。進行方向右窓側に座ると途中からグアビアレ川の流れが見られ、着陸時にはかなり川に近づきここがジャングル地帯の中にある事が分かります。
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ボゴタからフライトが一日一便・若しくは二便しかない為(2025年10月現在Satena航空・若しくはclic航空の二社)空港施設は小さいですが意外にも土産物店や売店などはある程度あり、アマゾンフルーツを使ったアイスクリームやジャム、カカオ製品やコカの葉を使ったお菓子その他などが売られています。
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San Jose del Guaviareは海抜約200m・人口約55,000人の町です。町中の画像を撮影する事は出来ませんでしたが予想していたよりも色々なものが揃っている町である印象を持ちました。アマゾンジャングルの中にある町で例外なく暑いですが思ったほどの酷暑ではありませんでした。いわゆる観光スポットというものはなく、また移動手段は僅かにあるタクシーを利用するか基本は徒歩・UBERのような配車アプリは使えません。いわゆる繁華街を歩いているとあちこちで身なりは普通ながら顔つきから明らかに先住民と分かる人々の姿を見かけました。
町中にあるマーケットではグアビアレ川で獲れた魚を干物にしたものを並べている店なども複数あり興味深く見学しました。
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San Jose del Guaviareの町はグアビアレ川がU字に曲がる底の部分の畔にあり、町の外れには船着き場があります。ちょうど夕暮れ時にこの場所に着いた為ジャングルに落ちる夕陽がとても美しかったです。この船着場からグアビアレ川沿いの複数の集落へ乗合船が運航しているようです。
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こちらも予想外でしたが町の繁華街では様々なカテゴリーのレストランが多数あり食事に困る事はありません(要スペイン語理解力)その中でこちらのお店ではカサベ(Casabe)と呼ばれるキャッサバ粉を練って薄く伸ばしたものを焼き上げる現地伝統食を使ったものが食べられる他、アマゾンフルーツを使ったアイスクリームやジュースなども楽しめます。特にカサベは滞在中一度は食べて頂きたいものです。

グアビアレ県にはいくつか観光スポットがありますがその中で今回二つの場所を皆様に紹介します。いずれも日本人の方々はもとよりコロンビア人でさえ知らない・行ったことがないという「究極の穴場的観光地」です。
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まず最初に紹介するのが今から約12,000年前この地に住んでいた原始人達が描いた壁画が今に残るCerro Azul(セロ・アスール)です。グアビアレ県に点在する観光スポットを訪れるツアーでは全てのケースで画像の4WD車を利用する事になります。途中の道は全く整備されておらず悪路が続く個所もある為ツアーバスというものが存在せず、この種の車を利用しないと現地にたどり着く事が出来ません。乗り心地は覚悟してください。
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Cerro Azulへのツアーは出発地点からジャングルの中を歩き、途中から約200mの高低差を登ります。ジャングル内ではクモザルなど複数種の野生の猿がそれぞれ縄張りを持ち木の上から我々を迎えてくれます。注意点としてはこのツアーは正直とても過酷で脚力にある程度自信がないと途中の登りは岩を上がったり短いはしごを上がったりする所がある為、高齢者の方は途中で挫折する可能性があります。また照り付ける日差しが強く相当体力を使う為、長袖シャツにジャージのような動きやすい服(ジーンズは不向き)+スポーツシューズ着用が絶対条件です。また、ペットボトルや水筒により飲み水は絶対携帯しないと途中でダウンしてしまいます。
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過酷な登りを克服した者がたどり着いた場所にあるのがこれらの壁画です。Cerro Azulの山肌にある複数の岩肌に赤土をベースにした粘土質の顔料を用いて描かれたものです。これらの壁画は広範囲に点在していて総面積はおそらく世界最大級とされています。
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約12,000年前のこの地は氷河期の終わり頃だったようで、壁画にはマンモスの一種やリャマ・ジャガー・亀やバクの一種その他無数の動物達や当時の人々の暮らしぶりなどが描かれています。中には大勢でマンモス狩りをする光景なども描かれていてそれらが未だ鮮明に残っている姿に呆然としました。これは驚愕に値します。
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高い所に描かれている壁画についてはどうやらはしごを自作したようで、壁画の中にはしごも描かれています。それにしても高温多湿のジャングル地帯において12,000年の時を経て未だにここまで鮮明に残っている姿に心底感動しました。
このCerro Azulの壁画は2014年頃から調査が始まったというつい近年にその存在が発見されたものです。とはいえここは当時反政府ゲリラの潜伏拠点で実際ルート途中に巨大な洞窟がありそこにゲリラが潜んでいた為長年立ち入りが許されていませんでした。一般の人々が見学できるようになったのはつい数年前からの話です。それが故に大半コロンビア人でさえこの壁画の存在を知らないというのは当然です。
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長さ約200mという巨大な洞窟内は無数のコウモリが住み真っ暗で且つ足元には大きな岩がゴロゴロある為、歩くのも容易ではない過酷な移動ルートです。ここは高齢者の方の移動はほぼ不可、そのような難路を経てたどり着くけるのがこの場所です。視界一杯に広大なジャングル地帯が広がります。ここが太古の昔氷河期だったとはとても想像がつかない素晴らしい場所でした。足元の岩肌の色や質からこの地質が相当古い事が容易に分かります。
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そしてこちらがSan Jose del Guaviareの町から車で約30分という近距離にあるTrankilandia(トランキランディア)と名のエリア内にある世界有数の美しい川・Caño Sabana(カニョ・サバナ)です。日本人でこのカニョ・サバナを紹介するのは私が史上初かもしれません。当ブログでは画像だけしかアップ出来ない為迫力感に欠けるのが残念ですがそれはもう美しいものでした。動画につきましては"X(旧Twitter)"やフェイスブック、インスタグラムなどで「カニョ サバナ」と検索するとヒットする筈です。
コロンビアが世界に誇る美しい川といえば「五色の川」として世界中で有名なCaño Cristales(カニョ・クリスタレス)が挙げられます。そのカニョ・クリスタレスは最寄りの町から現地へたどり着くまでにかなり時間がかかりますが、このカニョ・サバナは町から車で約30分+徒歩約1kmほど歩けばたどり着けるという近さが魅力の一つです。その為、脚力に自信のない方やお子様でも比較的容易にこの場所へたどり着く事が出来ます。
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カニョ・サバナのもう一つの魅力として、前述の有名なカニョ・クリスタレスと比較して川幅が狭く水深が浅い分、流れに乗ってゆらゆらと揺れるピンクや赤・緑などの美しい藻をより間近に見る事が出来る点です。今回訪れた10月は折しも藻が色鮮やかに映えるシーズン中という事もあり、特にピンクのエリアがとても幻想的でした。現地ガイドによるとこれから更にピンクが赤へ変わりその美しさが増すようです。
世界有数の美しい川の一つと言っても過言ではないこのカニョ・サバナの一帯はどうやら太古の昔の地層が露出しているようで、まさに別世界にいるようでした。この場所に立つ事を是非お勧めします。

未知の国コロンビアには私もまだまだ知らない素晴らしい場所が沢山あり、今回この二つを訪れてこの国には究極の未開発観光スポットがまだまだある事を改めて実感しました。


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小説「百年の孤独」の舞台・マコンドとガルシアマルケスを知る旅

先日ノーベル文学賞作家ガブリエル・ガルシア=マルケスの作品ファンというご夫妻のご希望により、小説「百年の孤独」の舞台とガルシアマルケスに関連する地を訪れるプライベートツアーを企画・フルアテンドさせて頂きました。過去にこれらに関する情報を発信した日本人の方は殆どいない事から、今回おそらく史上初めて当方が投稿します。
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百年の孤独の舞台は現在のマグダレナ県。我々は後の行程の関係から隣のアトランティコ県バランキージャへ空路向かい、そこから専用車で約3時間かけて現地へ向かいました。カリブ海岸に近い町シエナガ(Cienaga)から内陸への道に右折するとしばらくしてから進行方向左側に高い山々がせり上がってきます。これが南米大陸最北の雪山・シモンボリーバル山を擁する「シエラネバダ山脈」の西端です。そこから更に走行して到着したのがガルシアマルケスの生地・そして百年の孤独の舞台の一つであるアラカタカ(Aracataca)です。小さな町の入口には小説の舞台となった「マコンド(MACONDO)」と百年の孤独の碑があります。
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アラカタカの町はガルシアマルケスの生地という事もあり中心部の至る所で彼の顔を描いた壁画が見られました。これだけでも百年の孤独の世界を感じました。この場でいくつか掲載しますが実際にはもっと沢山あります。
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町の中心部にはガルシアマルケスの生家があり現在は博物館になっています(入館無料・月曜日休館)ここが百年の孤独に出てくる「ブエンディア家」です。この家を舞台に様々な事が起こった、まさに重要な場所でした。入口では軍服を着たアウレリャノ・ブエンディア大佐に扮した人が出迎えています。
敷地内には大木が鎮座しています。樹齢は相当なものですがこの大木こそがストーリーではホセ・アルカルディオ・ブエンディアが精神を病み縛られた「栗の木」のモデルとなった木です。一緒に写っている女性の身長と比較するとどれだけ大きいかが分かります。
実は博物館内を見学中の我々の前に数匹の「黄色い蝶」が現れ、移動した別の場所にも姿を現しました。黄色い蝶は小説の中に登場するもので、百年の孤独と言えば黄色い蝶と象徴付けられています。それが我々の目の前に偶然現れまさに小説の世界そのままになりました。
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ガルシアマルケスの生家=ブエンディア家の中には当時の調度品が置かれていて百年の孤独の世界を再現しています。食卓やガルシアマルケスの祖父の部屋=ホセ・アルカルディオ・ブエンディアの部屋には金細工加工の為の器具も置かれています。
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敷地の壁には寄せ書きの場がありこの博物館を訪れた多くの人々が残した様々なメッセージなどが見られます。我々も当然この場に記帳しました。また、博物館の前にはグッズを販売する露店があります。殆どが手作りですのでここで記念に買うのも良いかもしれません。
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ガルシアマルケスの生家(ブエンディア家)以外の観光スポットとしては町の中心部にある教会があります。ここにもガルシアマルケスの姿があり、撮影スポットとしてはお勧めです。そして町の外れ・前述のアラカタカの入口付近にあるのが昔の鉄道駅です。かつてガルシアマルケスはこの駅を利用した筈です。駅自体は現在使用されていませんがレールは新しく敷き直して現在では付近で採掘した石炭を運ぶ為の列車が運行されています。
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百年の孤独の中に出てくる村「マコンド」、実は地図上現存している場所です。そこはガルシアマルケスの生地アラカタカから車で約40分の場所にあるGuacamayalという小さな町(ほぼ村に近い)に隣接するSevillaという地区とその周辺が現在も地図で検索すると「MACONDO」として出てきます。ここが小説上描かれているマコンドのもう一つの場所です。ガルシアマルケスはこのMACONDO集落の名前の響きを気に入って小説上の舞台として描いたようです。当時も現在もMACONDO集落は広大なバナナ生産地帯で、周囲には無数のバナナの木々が並んでいます。
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こちらは小説上実名で登場する旧ユナイテッドフルーツ社の邸宅跡です。かつてマコンド一帯の広大なバナナ農園を所有していた企業のアメリカ人社員向け福利厚生施設だった所です。当時もそうだったと思いますがこの場所は現在も時が止まったような静寂な空間です。このユナイテッドフルーツ社が来てバナナ農園を支配するようになってから変わってしまった激動の場です。
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旧邸宅の一つには当時の社員だった方のお孫さん(といっても既に高齢)が現在も住んでいます。リビングルームには当時の調度品が並べられています。スプーンは銀製・皿の一つにはユナイテッドフルーツ社のロゴマークが刻印され、家具はアメリカやアジアからわざわざ持ち込んだものです。当時のアメリカ人社員はここで優雅な毎日を過ごしていた事が分かります。
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そしてここが小説でも記述され実際にあった悲劇の場「バナナ農夫大虐殺事件」となった広場跡と鉄道駅跡です。
百年の孤独でも描かれた通り、当時莫大な利益を上げていたユナイテッドフルーツ社とは裏腹に農園労働者は過酷な労働に苦しみ、ついに不満が爆発して駅前広場で決起、ユナイテッドフルーツ社の要請を受けた軍隊が無差別発砲を行い一説には1,000人以上の人々が凶弾に倒れた場です。かつては乗客と共に収穫したバナナを列車に積み込んだこの駅からは多くの遺体が運ばれカリブ海に遺棄されました。現在はこの場で大虐殺があったとは微塵にも感じないほどの静寂の場となっています。ここが百年の孤独で描かれているマコンドのもう一つの舞台です。
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現在開催中の大阪万博・コロンビアパビリオン内はこの百年の孤独に出てくる場面とガルシアマルケスの世界を再現していると承知しています。
これをきっかけにコロンビア・ガルシアマルケス・百年の孤独に代表される彼の小説の世界などに興味を持たれる方々が増えていくことを望んでいます。

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コロンビアの世界遺産サン・アグスティン石像遺跡群

先日初めてコロンビア国内南部ウイラ(Huila)県にガイド出張しました。本来の目的はコロンビア国内でコーヒー作付面積が最も広いこのウイラ県のコーヒー農園視察でした。視察の合間に世界遺産であるサン・アグスティン考古学公園内にある石像遺跡群を見学する事が出来ましたので記録として公開投稿します。
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サン・アグスティン石像遺跡群を訪れる為に最も便利なのが首都ボゴタから空路約一時間でピタリト(Pitalito)へ向かい、そこから車で約一時間ほど移動する手段です。ピタリト空港は小さく有視界離発着の為、首都ボゴタとの間はプロペラ機による運航となっています。
このピタリト空港が開港するまで首都ボゴタからサン・アグスティンまでは路線バスで約12時間もかけて移動するしか手段はなく遠い存在でしたが、空路でピタリトまで移動出来るようになって世界遺産遺跡群がぐっと身近な存在になりました。
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ピタリト空港から遺跡群見学の拠点となるサン・アグスティン村までは車で約1時間、街道沿いには視界一杯に無数のコーヒーの木々が広がっています。この間、身の危険を感じるような事は全くなく、あくまでものどかな風景が広がっていました。
実は私自身今回初めてウイラ県を訪問するにあたり「昔のウイラ県」今から15年以上前のウイラ県が反政府ゲリラ活動地帯であった頃のイメージが頭にあり多少ビビっていましたが、いざこの地を訪れてみるともはやゲリラの影響など微塵もありませんでした。

今回のウイラ県訪問の本来の目的は前述の通りコーヒー農園視察で、ここウイラ県は現在コロンビア国内でもトップクラスの良質のコーヒー生産地帯です。日本のコーヒー業界関係者には有名なゲイシャ、ブルボン、ピンクブルボン、ブルボンシドラ、カトゥーラ、カトゥーラチロソその他多数のスペシャリティコーヒー豆はフラットな土地ではなく大半が高低差のある山間の地形に木々を植え生産されています。高い所では2,000m近い標高にコーヒー農園があり、昨今地球温暖化によりコーヒー産地の気温が上昇してもはや従来の1,300~1,600mの標高帯では気温が暑くスペシャリティコーヒーの生産には厳しい条件になっている中、ウイラ県は今や数少ないスペシャリティコーヒー生産地である事を今回の視察で認識しました。
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世界遺産石像群観光の拠点となるサン・アグスティン村です。所々に外観が美しい建物があり、昨今ヨーロッパからの観光客が押し寄せています。日本人で世界遺産の石像群も含めこのサン・アグスティン村を訪れる方はまだまだかなり少ないですが、旅行業界に携わっている私個人の意見としてこのサン・アグスティンはまさに「一押し」の観光地です。
村内にいわゆる高級ホテルはないものの数多くの宿泊施設があり、特に小さな村の外れあたりにおしゃれなカフェやレストランがあります。
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こちらが世界遺産であるサン・アグスティン考古学公園(Parque Arqueológico San Agustín)です。ここは村から車で約10分・広大な敷地内に点在している石像群は1995年に世界遺産登録されました。うっかりして入口付近はこの画像しか撮影していない事に後で気が付きました。いわゆる管理棟エリアはとてもよく整備されていて素晴らしいものでした。下記に2025年5月現在の情報をご案内します。
☆公開時間08:00AM~3:00PM(毎週火曜日、12月25日、1月1日はクローズですので注意)
☆入園料金65,000コロンビアペソ(外国人)45,000コロンビアペソ(コロンビア国内居住者)
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広い園内は"Mesita"と呼ばれる区画が3つあり全てを巡ると約2時間はかかります。公園入口前に公認ガイドが数人待機していますので目安として約US$40前後(120,000~150,000コロンビアペソ)を支払い専属ガイドとして説明を受ける事を絶対的にお勧めします。説明を受けず広い園内を巡るのは時間のロスもありますが各石像が何を表しているのか全く分からず、せっかくここまで来ながら単に石像を見ただけに終わってしまいます。
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最初にMesita Aの区画を通ります。このエリアは未舗装で雨が降ると地面がぬかるんでいますので必ずスポーツシューズを履いて下さい。ここから公認ガイドの説明を受けます。奇妙な姿の各石像が何を表しているのかガイドの説明を受けると「なるほど」ととても納得出来ます。
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石像それぞれが何を表しているのか説明は割愛します。それはこの場でガイドから聞いた方が良いですね。ここで紹介出来るのは園内にあるものも含めるとサン・アグスティンエリア全体では実に500以上もの石像が点在しているらしく、それらは数十キロ先にある活火山ウイラ山(Nevado del Huila)から噴出した「噴石」を彫ったものらしいです。噴石自体は大きいもので実に数トンの重さがあり、それらが数十キロ先まで飛んだのですから驚きです。
右画像、これは全く別の場所・視察したコーヒー農園の敷地内にあった噴石で、先住民達はこのように広範囲にわたって地面に突き刺さった噴石を彫ったようです。園内にはその噴石を彫り丸太を使って移動・直立させた想像図もあります。
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Mesita Aを歩き終わると視界が開けます。このエリアがMesita B・公園内で最も見ごたえのある場所・聖地です。ここには重要人物が埋葬されていたらしく、高さ約4mにも及ぶ石像もあります。ここにある石像はサン・アグスティン遺跡を象徴するものとして有名です。中画像はこの先にあるMesita Cに繋がる「聖なる石畳の道」です。
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左・中画像の二つがサン・アグスティン遺跡の石像として紹介されている有名なものです。こちらもそれぞれが何を表しているのかは割愛します。そして右画像の三角形状の石像をクリック・拡大すると下半分が茶色く色付いているのが分かります。これは発見された当時下半分が地中に埋まっていた状態だった為です。このMesita Bにたどり着いた時「ああ、サン・アグスティン遺跡に来たのだ」という実感がわきました。
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Mesita Bの先にあるのがMesita Cでこの間の道は整備されています。Mesita Cには4体の石像があり、このエリアはさほど大きくありませんが、ここも聖域・墓地だったようです。ここまで来て折り返しとなります。
世界遺産であるサン・アグスティンの石像遺跡群は前述の通りこの公園内だけではなく、付近を流れるマグダレナ川付近にも点在・一部は川にある巨岩を彫った状態で残っていて、これらを見て回ると考古学公園を含め丸2日を要するものです。世界遺産マニア、そして遺跡好きの方々には絶対に訪れて頂きたい見ごたえのある場所としてお勧めします。

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5月20-27日・コーヒー業界関係者向けコロンビアコーヒー農園視察ツアーのご案内(催行確定)

世界有数のコーヒー生産大国コロンビアでは5月から6月にかけて「ミタカ(中間収穫期)」を迎えます。
この時期に合わせて自家焙煎カフェのオーナーさんが当地にご来訪・国内各地の複数のコーヒー農園視察ツアーを催行する事になりました(催行確定)本件につきましては既にお申し込みを頂いているオーナーさんのご許可を得た上で、この期間コロンビア国内各地のコーヒー農園視察を希望される方の追加募集を行います。
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ツアー催行にあたり5月20日までに各人様コロンビアの首都ボゴタ(BOGOTA)へご到着下さい。本ツアーはボゴタ集合・ボゴタ解散のツアーです。ボゴタご到着後は日本人ガイドが全行程ご案内します。
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翌21日からツアー開始となります。ツアー中ボゴタ近郊のササイマ(Sasaima)にて当社所有のコーヒー農園をご案内する他、コロンビア国内で最もコーヒー生産面積が大きいウイラ県にある世界遺産の石造遺跡群で有名なサン・アグスティン村近郊のアルゼンチン集落、そして国内北東部にあるサンタンデール県メサ・デ・ロス・サントスのコーヒー農園などを27日まで訪れるものです。
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ササイマではカスティージョ種の木々約17,000本、ウイラ県サン・アグスティン村近郊ではティピカ・カトゥーラ・ボルボンなどのスペシャリティコーヒー豆の木々、そしてサンタンデール県メサ・デ・ロス・サントスのコーヒー農園でも同様のスペシャリティコーヒーの木々(+ゲイシャ)などの木々をご覧頂きます。
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本ツアーは自家焙煎でコーヒーを提供されているカフェのオーナーさん、コーヒー生豆輸入業者さんなどコーヒー業界のプロ向けの内容となります。ツアーの詳しい内容等につきましては下記のお問い合わせフォームをクリック下さい。
尚、ツアーは各地農園への移動方法の関係で少人数にて催行します(人数限定)

お問い合わせフォーム

お申込みお待ちします。

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成長著しいコロンビアの観光産業

毎年2月最終週に開催される「コロンビア旅行博覧会」今年も2月26-28日の3日間開催され国内外から旅行業関係者が集い大盛況でした。私もこの国において28年間旅行業に従事していますので当然のことながら情報収集目的で入場しました。
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昨年2024年にコロンビアを訪れた非居住者は延べ670万人で前年比8.5%増となりました。観光は今やコーヒー・石炭を上回り原油に次いで外貨を国内にもたらす一大産業となっています。2024年の国外からの直接投資が前年比17.9%もの大幅減となり、米大手銀行JPモルガンの最新の発表では現政権下でコロンビアに対する投資は魅力に乏しいと報じられた昨今、観光収入は外貨獲得手段としてとても重要なものとなっています。
コロンビアはもはや「怖い国」というイメージから脱却しており、昨年2024年の首都ボゴタ・エルドラド国際空港の年間利用客数は延べ4,580万人にのぼりメキシコシティ国際空港を抜いて中南米トップとなりました。ボゴタは航空会社連合・スターアライアンスグループ加盟航空会社の運航拠点として重要な都市であり、入国だけではなくトランジット目的でコロンビアを訪れる人も近年大幅に増えています。その事もあり今年のコロンビア旅行博覧会は主に国外からの観光客誘致をかなり意識した内容となり、展示ブース面積も大幅に拡大・大盛況でした。
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日本人の方々でコロンビアを少しはご存知の方が思い浮かぶ観光地というとおそらく「ボゴタ」「メデジン」「カルタヘナ」位かと思います。実際、日本から催行される団体ツアーの観光先もこの3都市で各社ほぼ同じです。しかしながらコロンビア国内には実に多くの観光地があり、日本と同様国内のひなびた村へも外国人観光客が押し寄せています。今や中南米各国の中で「観光大国」の一国として認知されているコロンビア・私が「コロンビアのどこがお勧めですか?」と聞かれたらお勧めしたい所は沢山ありますが、その中で3つご紹介します。
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コロンビアお勧め観光地 -ウイラ県(HUILA)-
付近を流れるマグダレナ川の巨大な岩を彫ったものが広範囲に点在する謎の石像群(推定紀元前後)サン・アグスティン遺跡。大きなものは数トンの重さにもなるこの石像を川から山間の中腹までどのようにして運んだかも含め謎だらけのこの遺跡群はピタリト空港から車で約一時間・世界遺産マニア必見です。特にピタリト空港の開港によりこのサン・アグスティン遺跡へのアクセスが非常に便利になりました。
それまでは県都ネイバまで空路・そこから車で5時間以上かかっていたものがピタリトからたった一時間になり、昨今ヨーロッパからの観光客がこの遺跡を訪れています。その他、月の谷のようなタタコア砂漠や温泉もあり、実はウイラ県はコロンビア国内でコーヒー作付面積がNo.1。見どころ沢山です。
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コロンビアお勧め観光地 -グアヒラ県(La Guajira)-
南米大陸最北端の地・ワユーバッグで有名なグアヒラ県ではコロンビア国内最大の先住民族・ワユー(Wayuu)族に接する事が出来、生活体験や伝統舞踊を見る事も出来ます。 県都リオアチャは空港から市内中心部まで車でたった10分程度。そこには既にワユー族の人々の姿があり、リオアチャ市内にはワユーバッグマーケットも複数あります。また、リオアチャ市内から車で約30分ほど走るとフラミンゴの大群生地となっている海水湖があり、カリブ海から標高5,000m級の雪山を見る事も出来ます。
リオアチャ市内を含めグアヒラ県にはいわゆる高級ホテルがない事もあり団体ツアーの観光先としては若干難があり、ここへは是非とも個人旅行で訪れて頂きたい場所です。
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コロンビアお勧め観光地 -アマソナス県(Amazonas)-
コロンビアのアマゾンエリアは日本から最短時間・最短距離でたどり着く事が出来ます(時差もあり曜日により日本を発った翌朝アマゾン川にいる事が可能)殆ど未開発の為アマゾンの大自然を堪能出来、川イルカや多くの鳥類に遭遇して先住民族に出会う事も容易です。またブラジル・ペルーとの国境地帯の為、一度の訪問で三ヶ国の地を踏む事が出来ます。
アマゾンエリアといえばブラジル・マナウスが有名ですが、コロンビアアマゾンを一押しする理由は空港からレティシアの町中心部まで車でたった10分程度・歩いて廻れるほどの小さな町の外れにあるアマゾン川ツアーボート発着乗り場の向こうには先住民族が住んでいる高床式の家が点在しています。そう、空港からたった数十分で既に先住民族の人々の姿に接する事が出来るのです。
ボートでアマゾン川航行中に見えるのはジャングルと先住民族の人々の家・そして無数の鳥達くらいでアマゾンジャングル本来の姿で「大アマゾンにいるんだ」と感慨深い思いに浸れる事でしょう。
(コロンビアアマゾンエリア入域に際して黄熱病予防接種は不要です)

コロンビア国内お勧めの観光地は勿論この他にも沢山あります。その中で前述の三か所は現地空港から目的地まで短時間でたどり着けるという点がポイントです。「未知の国・コロンビア」是非とも訪れ・知って頂きたいです。

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2025年新年・コロンビアのカカオ農園見学

新しい年・2025年が始まりました。昨年は良い一年となり無事過ごす事が出来ました。
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今年も特に大きな目標など立てず一日一日を有意義に・そして健康で過ごせるのが一番だと思っています。今回もお節もどきをサッと作り、お雑煮を作って食べる事が出来ました。例年ですとここにお酒が入るのですが今年は元日からガイド業務があり出張の為アルコール抜きで自宅を発ち3日間ガイドとしてコロンビア国内西部の世界遺産・大コーヒー地帯で過ごしました。
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滞在したのは首都ボゴタの西にあるコーヒー地帯・キンディオ県とリサラルダ県でした。今回の主目的はコーヒー農園訪問ではなく、パイナップルやバナナ・アボカドその他様々な農産品を見る事で、それぞれの木々と鈴なりの実を目の当たりにする事が出来ました。その中で私自身最も驚いたのが視界一杯に広がる「カカオ」の木々と無数の実でした。
キンディオ県は標高約1,300mの高地にあり朝晩は若干冷涼な気候の為、元来カカオ生産にはあまり適さない地です。今回3日間の訪問で私自身として最も感動したのがこのカカオ農園で、こちらも先に訪問した日系人農家さん訪問と合わせて27年のコロンビア生活で初めて見た光景です。今までコーヒー農園はコロンビア国内各地でルビーのような赤い実が鈴なりの光景を何度となく目の当たりにしました。本件は車での移動途中で全くの偶然でしたが、視界一杯にカカオの木々が広がりそこには無数の実がまさに鈴なりの状態で驚く事しきりでした。
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こちらの農園は個人所有で観光用として一般の人々を受けて入れている訳ではなさそうですので具体的な場所等の説明は割愛します。それでもどうしても広大なカカオ農園を知りたく、いわば勝手に敷地内に入ってしまった上で農園内にある邸宅にたまたまいた所有者のご家族に頼んで見せて頂きました。そして別の場所にいたのがカカオ農園で働いている画像の農夫さんのご家族で、実際カカオの木々を管理している農夫さんにも説明して広々とした敷地を案内してもらいました。
農夫さんの後を付いて農園内を歩き始めた所それまで見えなかった場所にも更にカカオの木々が広がり、あまりの広大さに二度驚く事になりました。農夫さん曰くこのカカオ農園は今から約7年前にそれまでコーヒーの木々があった所を開拓し、カカオの木々を植え始めて現在ここまで実が付くようになったとの事です。前述の通りここは標高が高い地ですので本来カカオ生産には不向きの筈ですが、ここまで成功したのは何と言っても世界的な兆候である気候変動が影響し、この地も数年前より気温自体が上昇している事が一因になったようです。
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カカオの実の収穫は通常二週間に一度行うとの事です。左画像にある実のうち黄色がかってきたものがそろそろ収穫を迎え熟してきたものです。農夫さんが収穫に適した黄色の実を切って見せてくれました。手のひらと比較してカカオの実がいかに大きいかがお分かり頂けようかと思います。そして身を割ると中には白い膜がぎっしり詰まっていて、例えで言うとみかんの皮を剥いた時の中身のようにこの白い膜がそれぞれ独立していてその中に「カカオ豆」が入っています。この白い膜の部分は容易に剥がれ、口の中に含むと何とも言えない甘酸っぱいいわゆる果実の風味が口一杯に広がりそれは最高の贅沢で、このカカオの実がフルーツである事を実感した至福の味でした。
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収穫した実から膜を取り除いた豆を室温40℃以上にもなる室(むろ)で約一週間発酵させます。確かに室の中はまるでサウナ室のようなムッとした熱い空気に包まれています。発酵させた豆はその後ビニールハウス内に移してこれも約一週間程度乾燥させます。右画像の乾燥中の豆の色は既にあのチョコレート色になっています。こちらも勿論自分としては初めて見た光景です。
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乾燥中のカカオ豆を割って見せて頂きました。中は発酵・乾燥を経て完全に「チョコレート色」になっています。これを十分乾燥させた後に袋詰めをして出荷です。昨今カカオ豆の価格もコーヒー豆と同様気候変動の影響もあり高騰していてこの農園にも買い取りを希望する業者が時折訪れるとの事ですが、こちらの農園で収穫したカカオ豆は基本的には大手チョコレートメーカー(名前は割愛)との契約で卸しているそうです。
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このカカオ農園内には一般向けに宿泊施設もあります。ここはまさに「隠れ家」的な場所で普通乗用車一台がやっと通れる急な坂道を上がった末にこの光景が広がります。広大なカカオ農園自体は観光客向けに開放出来るような整備は全くしておらず、それこそ「秘密の場所」を見つけたような高揚感を感じました。ここであれば一日でコーヒー農園とカカオ農園の両方を見学する事が出来ます(農園までたどり着く道幅の都合で一度にご案内出来るのは数名限定)新たな発見、素晴らしい体験をさせて頂きました。

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コロンビア移住日系人農家さんを訪問

先日故あってコロンビアに移住された日本人(日系)農家さんを訪問する機会を得ました。場所はコロンビア国内第三の都市・カリ近郊です。
コロンビアに移住された日系の方々とはこれまで何度もお会いしていますが、私自身27年のコロンビア生活で初の農家さん訪問となりました。それはとても貴重な一時で私にとり生涯思い出に残るものです。
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今回訪問させて頂いたご家族は1935年に日本から移住されました。現在は当時移住されたご夫妻から数えて三世のお孫さんが農業を継がれています。カリから車で約30-40分、農園が近づくとこの地特産のサトウキビ畑が視界一杯に広がります。日本では沖縄や奄美諸島などでサトウキビ生産が盛んなようですがここは面積的に桁違い・肥沃な大地である事を実感します。画像右の建物が日本から移住された一世の方が開拓・拠点とされたご自宅です。今回はこことは別のお二人・三世の御兄弟の農園を訪問させて頂きました。
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こちらはさつまいも畑です。我々を歓待して頂いた三世の息子さんから詳しくお話しを伺う事が出来ました。
さつまいもは現在こちらの農園のいわゆる稼ぎ頭の産品だそうです。土壌が良く一年を通じて気温の変動が殆どなく気候的に恵まれている事もあり、年間を通じて収穫が可能との事です。収穫したさつまいもはカリ市内の他に首都ボゴタへも出荷しているらしく、パロケマオ中央市場に卸しているとの事です。私自身パロケマオで時折さつまいもを購入してきんとんにしたりそのまま蒸して食べたりしていますが、それはどうやらこちらの農園から出荷されている品のようです。コロンビアでさつまいもが容易に手に入るのはこちらで生産されているからなのですね。
今回は三世の息子さんに加えて全く予定外でしたが別の日系のご家族の二世の方(現・コロンビア日系人協会副会長)もわざわざ農園へお越し頂きました。右画像には「四世」となるお子さんの姿も写っています。
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左画像は黄(金)胡麻(ゴマ)の木・その隣にあるのが中央画像左側部分に見られる小豆の木です。金ゴマ・小豆も前述のパロケマオ中央市場で見かける品々で、これらもこちらの農家さんから出荷されたものなのでしょう。右画像・手のひらに乗っているのがまさに小豆です。
コロンビア人も豆類各種が好きで一番よく食べられるのが日本でいう所の金時豆です。これを砂糖を使わず炊き上げて塩をベースに味付けをします。これは日本人にとっては大きく異なる食感です。ちなみにコロンビア人は小豆は殆ど消費せず、これを重宝しているのは日本人・中国人・韓国人などのアジア系の人々です。
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場所を移動してご兄弟所有の別の農園を訪問しました。ご兄弟同士で生産品目が重ならないよう変えているようです。中画像は「ニラ」です。大変失礼ながら雑草にしか見えませんでした。そして右画像が「生姜(しょうが)」です。こんな風に育つのですね(根の部分)

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こちらの農家さんが生産されている多品目の中で一番驚いたのが左画像の「オクラ」です。茎の間からニョキニョキと生える・オクラってこんな風に育つのですね。日本にお住まいの方々でもオクラがどのように生えるかご存知の方はほぼ皆無なのでは。まさかコロンビアでそれを知るとは、本当にびっくりしました。
中画像は一世・二世いずれかのお母様(どちらか失念)がお好きで生産を始めた「ラン」です。これらもやはり首都ボゴタに出荷しているそうです。そして右画像は近年新しい取り組みとして始められたレタスの水耕栽培です。
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こちらの農園ではこの他各種フルーツ類の木々も見られました。左から順に「グアナバナ」「チリモヤ」「アボカド」の実です。グアナバナはコロンビアやブラジルなどで生産されていて、最終的にはドリアン位の大きさと形になります。と言ってもドリアンとは別物で臭みはなく果肉は若干酸味があり、これをミキサーに入れてジュースにして飲むととても美味です。
チリモヤは外皮がまるで腐ったように真っ黒くなると熟して食べ頃になります。
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スターフルーツの実も木に鈴なりでした。その場でもぎ取って同じ敷地内で収穫したマンゴーやライムをカットしたものを頂きました。獲れたてですので美味であった事は言うまでもありません。約二時間の訪問でしたがとても貴重な体験をさせて頂きました。
コロンビアへ移住された日本人の方々も他国と同様、三世・四世の世代で農業を継ぐ人はどんどん減ってきています。三世の方に「お子さんに農業を継がせますか」と伺った所、それは本人の意思次第との事でした。そのような現状下でこちらの農家さんはとても貴重な存在です。
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前述の通り私は27年のコロンビア生活で初めて日系人農家さんを訪問するさせて頂きましたが、これは長年希望していた事でした。
私の祖父は若かりし頃に外務省からポルトガル語・スペイン語通訳官(書記官)としてブラジル・パラグアイの日本領事館・日本大使館で勤務していた時代があり、それぞれの地で日本から移住された方々と接していた筈です。祖父の形見でもあるこの写真には昭和7年(1932年)と本人の記述があり、これはおそらくサンパウロ領事館勤務時のものでしょう。その他にもパラグアイ在勤時代を振り返った回顧録も書籍として現存しています。それから約100年の時を経て孫の私が再びコロンビアの地で日系移民のご家族様の農地を訪問する機会を得る事が出来ました。
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こちらも祖父の形見である絵葉書です。私が南米に興味を持つきっかけになったのがまさにこの絵葉書で、裏面には「四十数日の航海を無事にブラジルの首府(当時の首都はリオデジャネイロ)に着きました。翌晩はサンパウロに落ち着く筈です」と書き記しています。それから紆余曲折を経てコロンビアに移り住んで27年。当時祖父も移住者の方々が開拓された大地に立った筈で、約100年後に孫の私も同じ南米大陸の日本人移住者の方々が開拓された大地に立つ事が出来、感慨深い一時でした。

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地ビール醸造所見学と郊外の別荘で過ごす日帰りツアーのご案内(2025年2月15日催行)

(ボゴタ在留邦人の皆様)
毎回多くの方々にご参加頂きご好評頂いています恒例の地ビール醸造所見学と郊外にある別荘で過ごす日帰りツアー、次回は来年2月15日(土)20名様のご参加により決定・30名様のお申し込みをもって受付を締め切り催行します。
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韓国人の御主人と日本人の奥様が経営している地ビール醸造会社LINO Brewing社様と当社ANDES TOURSの共同企画によるこのツアーは、現地集合・現地解散、自家用車御利用によりご参加が可能というユニークなツアーという事もあり、毎回ご好評頂いています。
次回も同様に自家用車御利用でお気軽にご参加頂けます。
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ツアーは9:00AMにLINO Briwing社様に集合・ビール醸造所内を見学します。普段なかなか見る事が出来ないビール醸造過程を詳しくご説明頂きます。
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醸造所内を見学した後、ご希望される方々に各種ビールやウイスキーなどの試飲をして頂きます(お子様にはジュースを提供)地ビール独特の様々な風味をお楽しみ下さい。
醸造所見学終了後、10:30AM頃にLINO Brewing社様を出発・ボゴタの西約50kmのSasaima(ササイマ)へ向かいます。
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Finca(別荘)に到着後、昼食の前に自家製エンパナーダを御提供します。
ここは当社社長の祖父母が約90年前にスイスから移住し、コーヒー生産で財を成した場所です。現在も敷地内には約17,000本のコーヒーの木々があり、収穫した生豆はスイスへの輸出の他、継続的に出荷しています。
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昼食はアヒアコ(ポテトシチュー)、デザートにはCuajada(クアハダ・無味無臭のチーズ)の黒蜜がけを御提供します。いずれもこの別荘で働いている家政婦さんの手作りで、その味も毎回ご好評頂いています。
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昼食後、追加料金によるコーヒー農園見学ツアーを行います(当日は収穫期から外れている場合がありますので予めご了承下さい)赤く熟したコーヒーの実があればそれを手摘みにより自ら収穫して頂きます。その後コーヒーの実の加工工程を見学、終了後農園で収穫した豆を焙煎したコーヒーを試飲してツアー終了となります。
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広い敷地内にはプールもありますので水着持参で遊ぶ事も可能です。標高約2,600mの首都ボゴタから約1,000m下がると晴れた日には暑さが心地良く感じられます。午後のひと時を別荘で過ごした後、解散となります。
当社企画のユニークなこの日帰りツアー。皆様のご参加をお待ちします。
(年末年始を挟みます為、今回は早めにツアーご案内とご参加募集を開始します)

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コロンビアでCOP16(生物多様性条約締約国会議)開催

コロンビア第三の都市カリにて10月21日から11月1日までCOP16(生物多様性条約締約国会議)が開催され、世界約198の国・地域から多くの方々がコロンビアを訪れました。正確な数としては把握していませんが日本からも数百人規模の方々が来訪されました。
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私は環境関係については全く疎いので観光的視点からの投稿となります。
発表された数字が色々と異なるので必ずしも正確ではありませんが、COP16期間中に国外から約16,000人前後がカリ市を訪れたようです。カリ市は元々「スポーツの町」としてスポーツ関係の国際大会は今まで数多く開催され実績を多く残していますが、これだけの規模の国際会議はおそらく史上初めての事だったと思います。
経済効果としてはCOP16会議がもたらした収入は1,220億コロンビアペソ(約41億円)と後日大統領から発表がありました。
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画像を見る度にあの時の忙しさが蘇ります。COP16期間中はカリ空港内にウエルカムデスクが設置され、国外から続々と参加者が到着・空港内は人で一杯になった事もありました。おそらくこれほどの規模の国際会議がカリで行われる事はまず二度とないと思います。
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COP16開催中カリ市内中心部は「グリーンゾーン」と名付けられ多くの露店や環境保護に関するブースが多数設営されました。普段のカリ市内中心部は若干不穏な雰囲気が漂う所ですが、この時ばかりは警察官が多数配置されカリ市民の憩いの場となりました。
報道では期間中にこのグリーゾーンを訪れた人々は延べ90万人、臨時露店での民芸品その他物品や伝統食などの売上は約3億コロンビアペソ(およそ1千万円)に達したようです。イベントとしては大成功だったと思います。
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COP16期間中のホテル宿泊予約売上は約1,100万ドル(およそ16.5億円)に達したとの事です。カリ市内は元々大規模国際会議を行う都市ではなかった為ホテルの数自体が少なく、その為期間中のカリ市内のホテル宿泊予約率は99.9%になったと推測されます。
私は幸運にも今年リニューアルオープンしたアパートメントホテルを一棟丸ごと確保する事が出来、これはかなりラッキーでした。アパートメントタイプでしたのでホテルほどの設備はありませんでしたが全客室は全てが新しく、立地場所がカリ市内有数のグルメゾーンにあり食事や買物等にとても便利な場所で選択肢としてはこれは最高だったと我ながらよく確保出来たと思っています。
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COP16国際会議が開催されたのはカリ市に隣接するYumbo(ユンボ)市にあるCentro de Eventos Valle del Pacificoでした。ここは元々国際会議よりも各種イベント開催がメインの所です。その為周囲にはホテル・レストランその他一切ない場所でしたが会議の運営そのものは成功したようです。肝心のCOP16自体は後の報道で会期中合意を目指したものの至らなかった重要事案があったようです。
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私は環境保護関係には全く疎いのでこの分野に関するコメントはありません。COP16会場はこの他にもコロンビア国内各地の自然・文化・名産品などを紹介するブースが多数あった為、さながら旅行博覧会のような場所でもありました。
会場内ではコロンビアコーヒー生産者連合会(FNC)が無料でコーヒーを提供、コロンビア国内各地の環境ツーリズム関連での名所などが紹介され、個人的にはそちらの方を見学していました。
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COP16会議の為にコロンビアへ来訪された団体は数多くいらっしゃいましたが、その中で私は愛知県庁様・イオン(AEON)環境財団様の二団体をご案内させて頂きました。12日間のカリ滞在中、日本語ガイド・宿泊・専用車手配などでフル稼働しました。日程的に重なった日がありその時はコーディネートが大変でしたがそれも今となっては良い思い出です。
愛知県庁様の方は画像の投稿制限があります為、開催中にMIDORI賞授賞式を行われたイオン環境財団様の画像を投稿します。この授賞式に合わせて岡田元也理事長様(イオングループ会長)が日本から来訪され、受賞者を称えられました。
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COP16開催地となったバジェデルカウカ県は元々肥沃な土地を持ち農作物の生産地として重要な地でもあります。広大なサトウキビ畑の他に米や野菜・コーヒー・カカオその他多数の農産品を生産する一大農業地帯である他、太平洋にも接している為海の幸も手に入る事からカリ市内には美味しいレストランが数多くあります。今回の滞在中カリ市民の親切さに多々接し、良い仕事が出来たと思います。

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コロンビアで2つのワールドカップ、侍ジャパン世界一・なでしこジャパン準優勝

日程上の偶然ですが先日当地コロンビアにおいて「野球U-15」「サッカーU-20」のワールドカップが開催されました。それぞれ日本代表が活躍され、コロンビア在留邦人の一人としてとても誇らしい結果となりました。
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まずは8月に開催された野球のU-15ワールドカップです。コロンビアと言えばサッカーを思い浮かべる方が大半かと思いますが実は野球も盛んで、コロンビア出身の大リーガーもいる程です。コロンビア国内において野球はカリブ海沿岸地域で人気があり、プレーヤーのほぼ全員が海岸地方出身者です。国内プロ野球リーグもあり、チームも全て海岸地方の町を拠点としています。

今回のU-15ワールドカップは大都市バランキージャ市とカルタヘナ市の二ヵ所のスタジアムで開催されました。
このうちバランキージャ市のスタジアムはかつて大リーグ、サンフランシスコ・ジャイアンツに所属し2010年のワールドシリーズで決勝打を放ち優勝に貢献したこの地出身の英雄Edgar Renteriaの名を冠しています。スタジアムはとてもよく整備されていてアメリカ・マイナーリーグも開催出来る基準を満たしています。
ここでは2018年にもU-23ワールドカップが開催され、東京オリンピックで金メダルを獲得した稲葉監督率いる侍ジャパンも出場・準優勝となりました。この時活躍されたのが現在福岡ソフトバンクホークスの主軸、東京オリンピック・そして昨年アメリカで開催されたWBCワールドベースボールクラシックでも活躍された快足・周東佑京選手です。この時私は侍ジャパンのバランキージャ到着から決勝戦・帰国までずっと帯同させて頂きました。
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それから6年となった今年はU-15ワールドカップが開催され、日本から井端代表監督率いる侍ジャパンが出場・見事世界一の座につきました。大会開催前には井端監督・吉見コーチが首都ボゴタに立ち寄られコロンビア駐箚・高杉特命全権大使にご挨拶され、大使より激励のお言葉を頂きました。その甲斐もあっての優勝かと思います。
井端監督曰く、15歳までの選手は大リーグアカデミー入りする16歳前という年齢から特にカリブ海地域の国々の選手に逸材が多く、初戦となったドミニカ共和国戦が重要なカギを握りますと大会前に話されていました。その言葉通り大会初戦のドミニカ共和国戦では乱打戦となりましたがこれを制し幸先いいスタートを切り勢いに乗り、その後も勝ち続けついに世界一の座につきました。私としては6年前に決勝で敗れたその雪辱を果たしてくれた・その思いです。
コロンビア人・特に地元バランキージャの方々の大半は日本が野球の強豪国(現在世界ランキング1位)である事を殆ど知らなかったようで、現地バランキージャ市には国際協力機構(JICA)から青年海外協力隊が野球指導の為に派遣されているのですが、なぜ日本からわざわざ派遣されているのか今回の侍ジャパン世界一でその存在意義が改めて分かった事と思います。
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今回私は選手達に帯同しませんでしたがボゴタにおいて再び井端監督・吉見コーチ他前回もご一緒した侍ジャパンスタッフの方々を出迎え、出国を見送りました。この大会で世界一になった事もあり高杉特命全権大使が急遽空港まで駆け付けられ、お祝いのお言葉をかけられました。井端監督・吉見コーチには次回の日本一時帰国の際にお目にかかれれば幸運です。改めて優勝おめでとうございました。
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そして9月に開催されたのがサッカーU-20女子ワールドカップでした。こちらも日本からなでしこジャパンが出場、決勝戦で北朝鮮に敗れ準優勝となったものの素晴らしい結果となりました。
標高2,600mの高地である首都ボゴタでフル代表による国際大会が行われる事はまず有り得ない事で、出場選手がU-20と若い事が理由なのか今回はFIFAが例外的に認めた国際大会でした。酸素濃度が平地の約70-80%未満という過酷な条件下で90分を戦い抜いた選手達の体力には驚愕しました。
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決勝戦は日本対北朝鮮というアジア勢同士の戦いとなりましたが、首都ボゴタのEl Campinスタジアムはほぼ満員となりました。前述の通りフル代表がここボゴタで国際試合を行う事は通常なく、男子ワールドカップ南米予選は野球と同じバランキージャ市にあるメトロポリタン・サッカースタジアムで常に行われます。ボゴタ市民にとってはU-20ではあるもののFIFA主催の国際大会が開催される事はもう二度とないと分かっていた事もあって大勢の方々が詰めかけたのかもしれません。私自身も日本代表がここボゴタで国際大会に出場する事はもうないだろうと思い記念に撮ってみました。
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決勝戦の試合の方はなでしこジャパンが0-1で敗れ世界一の座には就けませんでした。試合を間近で見ていましたが開始数分で北朝鮮の方がプレーの技術力・体力面共に全てなでしこを圧倒的に上回っている事がはっきりと分かり厳しい試合になると感じたその通りの結果となりました。特に体力面では例えば北朝鮮がコーナー付近まで伸びる長いスルーパスを出すと懸命に走った北朝鮮選手はぎりぎり追い付き、なでしこの選手は北朝鮮選手に追いつけず取り残される場面がかなりあり、前述の通り高地で酸素濃度が薄いこの地において圧倒的な走力を誇った北朝鮮の選手達に驚愕しました。なでしこの失点は一瞬のスキを突かれてロングシュートを決められたものです。
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とはいえなでしこの皆さんの健闘も大いに称えたいと思います。この試合をテレビで観戦した私の周囲のコロンビア人達の、決勝戦翌日の私に対する態度が明らかに変わった事を感じました。すなわち「日本がこんなに強いとは思わなかった」そういう事でしょう。
サッカーに関して申し上げると、コロンビアはクラブチームレベルではかつてクラブチーム世界一決定戦に南米代表として出場したチームもあり強豪です。しかし代表チームの場合は男女共に今まで世界レベルの大会で優勝・準優勝をした事がありません。意外とも言えます。その点で日本は特に「なでしこ」に関してはフル代表がかつて世界一の座につき、今回のU-20も三大会連続で準優勝という素晴らしい実力を誇っています。

今回の大会・決勝戦でボゴタのスタジアム内になでしこジャパンを応援する「ハポン(Japon)!!!」の大歓声が響き渡りました。数万人のボゴタ市民・コロンビア国民が日本を連呼する場面はもう二度とない事だろうと思います。とても貴重な一時を体験しました。なでしこジャパンの皆様、準優勝おめでとうございました。

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安倍首相コロンビア公式訪問から10年

2014年7月28日、安倍晋三氏が日本の首相として史上初めてコロンビア公式訪問の為首都ボゴタに降り立ってから10年が経ちました。安倍首相の3日間のコロンビア公式訪問は私にとり生涯忘れる事はない出来事です。
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この時私は安倍首相に随行した経団連会長の他企業使節団一行の受け入れ手配を一手に引き受けました。日本の政府専用機がコロンビアに降り立つ事自体が史上初めてであり当然前例というものがない中での受け入れ手配は相当のプレッシャーを感じ、失敗・失態は絶対許されないものでした。10年経った今でもよくあれだけの膨大な手配をこなしたものだと思っています。同じ事を次に出来るかと聞かれたら精神的・体力的にもう不可能だと思います。それほどまでに過酷を極めたものでした。

安倍首相が日本の首相として史上初めてコロンビアを公式訪問された詳しい経緯は存じ上げません。ただその数ヶ月前に中国国家主席が中南米各国・主に当時台頭を始めていた左派政権の国々を歴訪された事もあり、当時から親日国・中道政治を維持していたコロンビアを訪問する事の重要性を感じられていたのかもしれません。
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安倍首相のコロンビア公式訪問は大手新聞紙の一面を飾りました。当時親米国でもあったコロンビアにおいてアメリカ大統領の公式訪問以外で国の政治的トップの訪問が大手紙一面で取り上げられたのは異例であり、日本への関心の高さを感じました。また当時の安倍首相は既に世界のリーダーの一員としてコロンビアでも日本の首相と言えば「ABE」という名が知られていた事もあるでしょう。
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公式訪問2日目には日本・コロンビア首脳会談が開催され、両国間の友好・経済協力関係、特にEPA(経済連携協定)の早期締結を促す確認がされました。また分刻みのスケジュールの中で日本・コロンビア経済合同委員会も開催され、安倍首相コロンビア到着前から当地入りした相当数の日本企業各社のトップや幹部なども含め相当な数の方々が首都ボゴタに集まられました。現時点では後にも先にもこれだけの日本企業関係者の方々がコロンビアに集結された事はこの時の安倍首相公式訪問時以外なく、安倍氏の影響力の高さを改めて感じました。

あれから10年。現在の日本とコロンビアの関係は可もなく不可もなくと言った所でしょうか。現在のコロンビアは独立以来初のかなり極端な左派政権であり、ペトロ大統領は国家の経済的発展にはあまり関心がないように思われます。日本との関係も前政権以前の親密さは感じられないように思います。それはペトロ大統領就任から2年が経過した現在も日本へ大使を派遣していない事に表れており、現在は臨時代理大使がその任を2年続けられています。誤解のないよう申し上げますと私はその事について良い・悪いと評価するつもりは全くなく客観的事実のみ申し上げます。
また、安倍首相があの時早期締結を促したEPAについてその後交渉は途中で止まっていると認識しています。無関係の私はこの件について全く事情を把握していませんので、交渉はいずれ再開するのではと楽観的に思っています。
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日本・そして世界のリーダーとして日本の国益を真に考えられていた安倍首相のコロンビア公式訪問。3日間という期間でしたが前述の通り企業使節団の皆様の受け入れ手配に関して失敗・失態は絶対許されない極度のプレッシャーで精神的に潰れそうになりましたが何とか大任を務める事が出来ました。
こちらは27年のコロンビア生活の中で自分の行いが褒められた唯一の結果が当時の駐日コロンビア大使から頂いた感謝のレターです。
あとどれだけこの国にいるか、そんなに長くはないと思いますが頂いたこのレターを見るたびに不眠不休で臨んだあの3日間を思い出します。
間近で見た安倍首相の御姿、そして史上初めてコロンビアに飛来しコックピット上に日本・コロンビア両国旗を掲げた2機の政府専用機の姿は生涯決して忘れる事はありません。

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COP16(生物多様性条約締約国会議)開催地カリ調査出張

10月20日から11月1日までコロンビア・カリ市で開催されるCOP16(生物多様性条約締約国会議)関連調査の為出張しました。この情報がCOP16に参加される方々にとり少しでもお役に立てれば光栄です。
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カリ国際空港はカリ市内から車で約40-50分の場所にあります。日中着陸する際には視界一杯にサトウキビ畑が広がります。この辺りは昔から肥沃な土地でこれらのサトウキビは昔は砂糖・スピリッツ(アグアルディエンテ)やラム酒の原料、現在はバイオエタノールの原料として脚光を浴びています。カリ空港付近にはバイオエタノールの製造工場が複数あり、刈り取ったサトウキビを満載したトラックが街道を走る姿が時折見られます。
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カリ空港は国際空港とはいえ規模はそれほど大きくはなく、国外との路線はアメリカ・中米・南米ではペルー・そしてスペインとの間にある程度、発着便の大部分は国内線です。
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国際線で到着時の両替所は一階(国際線到着時間帯のみ営業)・そして二階にあります。空港から市内へタクシーを利用する際にはチケットカウンターにて行先を告げると金額を記載したチケットを発行してくれます。カリ空港からカリ市内まではおよそ70,000コロンビアペソ(2,800円)前後です(カリ市内の行先により料金は異なります)
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COP16開催場所となるコンベンションセンターはカリ市内ではなく隣のYumbo(ユンボ)市にあり、カリ市内からは車で20-30分ほどの距離です。カリ市ではスポーツの国際試合は多々行われるものの大規模国際会議を行う場所はカリ市内にはない為、隣町にあるコンベンションセンターでの開催となります。この地での大規模国際会議は過去に前例がなく、果たしてこの規模で世界200ヵ国近くから来る20,000人近くに及ぶ代表団を収容し切れるのか、正直なところ若干疑問な点はあります。とは言え既に決定している話ですからそれは主催者側に任せる他ありません。
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Yumbo市は「製造業の町」として国内では知られている所で街道沿いには多くの工場や倉庫が建ち並んでいます。COP16が開催されるコンベンションセンター付近にはホテルやレストラン等一切ありません。その為開催期間中はカリ市内のホテルと会場との単純往復だけとなります。期間中専用車を確保していないのであればタクシー等の公共交通機関に頼る他ありませんがドライバーは英語を全くと言えるほど理解出来ないので会場との移動手段確保は重要です。ちなみに専用車の確保は当社ANDES TOURSではある方法により可能です、
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COP16が開催されるコロンビア第三の都市カリ市の市庁舎と隣接するシモン・ボリーバル公園です。期間中ここでパブリックイベントが開催される予定です(詳細未定)ここは市内の中心部に位置しています。COP16期間中は警備要員を多数配置する事が予想されますが、市庁舎とシモン・ボリーバル公園がある場所の反対側は治安面で若干の不安要素がありますので注意が必要です。
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前述のカリ市庁舎+シモン・ボリーバル公園から近い所にあるのがカリ市内有数のグルメゾーン・Granada(グラナダ)地区です。周囲はカリ・マリオットホテルを筆頭に多数のホテルが並び、レストランも高級イタリアン・シーフード・肉料理や地元バジェ料理その他多数ありスターバックスなどのカフェも多数あるお洒落な一角です。COP16期間中美味しいものが食べたくなったらこのグラナダ地区に行くと良いでしょう。
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そのグラナダ地区には日本人経営で日本食レストランでは断然No.1の「雅(MIYABI)」もあります。日中暑くなるカリで長期滞在期間中に日本食が恋しくなったら是非とも訪れてみて下さい
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メニューも寿司の他、カツ丼や麺類その他多数あり、味は日本そのものです。これなら長い現地滞在も乗り切る事が出来るでしょう(笑)尚、席数自体はそんなに多くありませんので期間中は満席になる場合もあります
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COP16が開催されるカリ市と周辺は日本からの移住者の方々が肥沃な大地を開拓し豆類や野菜などの生産を手掛け日本・コロンビア両国の友好に多大な貢献をされた重要な地です。市内には日系人会館や日系人の方々が運営している日本・アジア食材店もあります。先人に敬意を表し訪れてみて下さい。
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YASAI店内には調味料や日本・アジア系食材が所狭しと並んでいます。画像のインスタント麺や納豆(表記はハングルですが味は日本のパック納豆そのもの)、キムチなどもあります。長期滞在中キッチンがある施設に宿泊される方々はこれらを手に入れると長期滞在の疲れが少し解消されるかもしれませんね。
10月のCOP16会議会場のカリ市にてお待ちします。

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日本の大型客船が5年ぶりにコロンビアに寄港

先日6月23日、日本の大型客船パシフィックワールド号(77,500t)が世界一周クルーズの途中で国際観光都市カルタヘナに寄港しました。日本の大型客船がコロンビアに寄港したのは2019年6月以来実に5年ぶりとなりました。
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カルタヘナ港に寄港するクルーズ船乗客による経済効果は非常に大きく、昨2022年7月から2023年6月までの「前クルーズ年度」に上陸した乗客・乗員の総数はおよそ50万人、観光ツアー等でカルタヘナ市に入った外貨は約5,300万ドル(約85億円)にもなりました。6月で終了した今クルーズ年度も同額若しくはそれ以上の数字になった筈です。
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パシフィックワールド号の乗客数は1,000人以上ですがほぼ全ての方々が上陸・個人でタクシーを利用したりツアーに参加される等の方法で観光を楽しまれました。以前にも投稿していますが寄港地としてのカルタヘナの最大の魅力は客船ターミナルから観光スポットである世界遺産・旧市街地区までの距離がとても短く短時間で到着・観光が可能な点です。
今回のパシフィックワールド号世界一周クルーズにおいてカルタヘナは南米大陸唯一の寄港地だった事もあり、ほぼ全員が一時下船・上陸されたのも納得出来ます。
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短時間でしたが世界遺産・旧市街地区には多くの日本人観光客(乗客)の姿がありました。約1,000名という日本人の方々がカルタヘナを観光されたのも5年ぶり、とても感慨深いものがありました。昨今の円安で海外旅行に出られる方の数が伸び悩んでいる中、これだけの方々が観光されるというのは大型客船の乗客ならではの事です。
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カルタヘナ寄港時ツアーが複数催行され、そのうちの一部は観光後カルタヘナ市内ナンバー1の評価のレストランClub de Pescaにて昼食を取りました。高級ヨットハーバーに隣接したこのレストランも多くの日本人乗客の方々で満席になり、カリブ海に面したカルタヘナならではのシーフードメインのコロンビア風ランチを楽しまれました。
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カルタヘナ港客船ターミナル内には敷地面積10,000㎡の「ポートオアシスエコパーク」があり、74種・約700頭(匹)の動物達が暮らしています。圧巻はフラミンゴ・孔雀・コンゴウインコ他多数に及ぶ鳥類です。コロンビアは世界最多・1558種の鳥類が生息している事もあり港湾当局が整備に力を入れたものです。
短時間の滞在ではありましたが多くの日本人の方々にコロンビアの魅力を知って頂いた事と思います。

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